「EPISODE 1 -QYPTHONE EARLY COMPLETE-」収録曲紹介

Disc-1
01 The Happiest Street In The World
超人気アナログシリーズ「GROOVY SAUCE COLLECTION '04 S/S」に収録された、セサミストリートの劇中歌のカバーソング。セサミだと赤いヤツ(エルモだっけ?)が人気ですが、僕はあのバケツに入っているヤツ(名前知らない)が好きです
。ニンジンみたいなヤツ(名前知らない)は嫌いです。

02 マフィン大作戦(Mission "Banana Muffins")
腹ぺこ音楽集団・キップソーンの食い物シリーズ。キップの歌詞は食い物に関するものが多すぎます。海外ツアーでの食いっぷりを見れば、普段どんだけエンゲル係数高いのかが分かりますよ。
ところで、あ、やべえまた腹へってきた。

03 シュークリームのうた(Chou à la Crème)
言ってるそばから「シュークリーム」ときました。楽しい仕掛け満載のアトラクションのような作品
そしてこれはダイエットの歌です。自らの暴飲暴食をいましめる、イスラムの戒律のような歌というわけです。いや、むしろ食欲が増してしまうかも知れませんので要注意。
04 Saturday Night Special
チンピラが愛用するという安物の拳銃「サタデーナイトスペシャル」をモチーフに繰り広げる、暗黒街サーフィンソング。間奏の「シュルンルンルン」はライブでの泉嬢の定番登場シーンでした。謎の黒ずくめのインストバンドに、もう一人謎の女が加わって来たため、観客が
いっそう訳わかんなくなる瞬間です。
05 Once Upon A Summertime
怒濤のサウンドがオンパレードの中にあって、ひとときの憩いを与えてくれる切ないバラード。キップソーンのアルバムでバラードは珍しいので
これから先の曲を聴く前に、この曲で充分休息を取っておいて下さいね。
06 Take The Money And Run〜Why Don't U Go To The Party?
出た〜!これぞ生バンドキップソーンの独壇場!超高速+スリル満点のジェットコースターサウンド
私、ベースを弾いていたんですけれども、ライブで何度も指が痙りそうになりました。ウディアレンの同タイトル映画をモチーフにした曲です。
07 Kitchen
とってもキュ〜トなエレクトロポップ。当時の録音では「いっせーのせ!」でサンプラーを手押ししていました。
キップソーンを「人力ファンクバンド」と例える人もいましたが、コンピューターとの同期の仕方が分かんなくて、しかたなく手で押していたんですよ!
08 5 o'clock in the morning
陽気な60'sミュージカルのようなド明るいサウンド。今テレビで
活躍中のコンゴーチくんのレーベルコンピに収録されていました。金剛地武志率いるバンド「yes, mama ok?」とキップソーンは何度もイベントで帯バンした仲なので、女子アナに「コンゴーチ!」とか罵られてるのを見ると、若干複雑な気分です。
09 Go-Go Girl
曲中のブレイクで大歓声、後半に向けてオーディエンスが狂ったように踊り出す
海外ライブでの大トリの超盛り上がり曲として今までハズしたことのない曲。ハズし知らずの定番ギャグといえば村上ショージ大先生の「ドゥーン!」、トミーズ雅大先生の「チャウチャウちゃうんちゃう?」に匹敵するという....ナヌ?あれはハズしまくってるって?
10 My Favourite Typewriter
オリベッティ社製のタイプライターに捧げたポップチューン。カナダから帰ってきた泉嬢をボーカルに迎え、初めてのライブ
で演ったのがこの曲でした。今のライブでの暴れっぷりから考えると、その時の泉嬢のパフォーマンスはなんとおしとやかだったことか。でも呑みっぷりは最初から変わっていませんね。
11 Love From The Cupid
夢のような未来世界の不思議なラブソング。既に今は21世紀なのですが、子供の頃に思い描いていたような未来世界はいつになったらやってくるのでしょうね。なんかチューブみたいな高速道路とか、地面から浮いて走行する車とか。僕が子供の頃からずっと試験しっぱなしのリニアモーターカー、そろそろ何とかして欲しいものです。
12 MENU
ふたたびキップお得意のメシ関係ソング。メシを食い過ぎちゃう言い訳を色々したあげく、曲中ブレイクのサックスを進軍ラッパとして怒濤の晩餐へ突入していきます。キップソーンの場合、「最終的には食う」というのがテーマですので、ダイエット中の方は覚悟の上お聴き下さい。
13 Tension Attention, Please〜Modernica In The House
4つ打ちにジャジーなピアノフレーズは「Montuno no.5」の時期のキップソーンに通ずるテイストかもしれませんね。(実際、「Montuno no.5」ヨーロッパ盤・韓国盤にはこの曲が収録されています。)生バンドから現在のスタイルへの過渡期のサウンド、毛虫がさなぎを経て立派な蛾になっていくシーンのようです。あれ?あんましウマイこと言ってねえ。
Disc-2
01 Cosmic Hour
その毛虫時代に猛烈な毒を放った極上の逸品。深夜テレビの主題歌にもなっていた牧歌的スペース田園オペラです。機械的にリピートするシークエンスとみじん切りに裁断されたボイスサンプリング、とても7年前の作品とは思えない新し過ぎサウンド。
02 You'll Be More Than A Friend
スロットル全開
超高速チューン速い曲の連発で、当時キップソーンのリズム隊は大変でした。歌詞のドキドキ感にピッタリの、実に落ち着かない一曲です。ドキドキでワクワク、そして後半には「アヘアヘ」言ってるヤツが出てきます
03 Something Valuable In Me
元はバラードっぽい曲だったのですが、えらい印象が変わってしまってバンド内で物議をかもしていました。初期のキップソーンというとこの曲を思い出す人が多いみたいです。ホーンセクション大爆発のダイナマイトポップ。
04 La Ragazza Di Trieste
イタリア映画「トリエステから来た女」を題材にした曲。かつてNYの貿易センタービルでのライブでこの曲を
演奏した時、泉ちゃんの振り付けに合わせて800人近い観衆が踊り出したのにはビックリしました。ニューヨーカーのノリにぴったりの極上グルーヴなのです。
05 Cutie Q
「ボムビー」「ギャラクシアン」に続き、1979年にnamcoから発表されたアーケードゲーム「キューティーQ」。そんなゲーム感覚を満載したインストチューンです。この曲を初めて収録した、コンゴーチ君のイエママとのスプリット7inch「O.S.T.e.p.」では、互いの曲の一部をコラージュしあっているんですよ。
06 Run Run, Run
チープなファズギターとワンテイクで録ったボーカル、ほぼバンドサウンドだけで完成させたある意味キップソーンの曲の中で一番過激で挑発的な曲。シンプルな編成でありながら曲構成は非常に凝っています。あまりにお馬鹿なサウンドなのですが、私は、これ一番好きです。
07 Girl 100
バロック調のシンセがいざなうエレクトロポップです。鉄道唱歌みたく歌詞が延々と続いていくので、タイトル通り女100人分の歌詞が出てくるのかとビビリますが、正確には登場人物は(多分)25人ですのでご安心を。

08 Mr. "C"
キップソーンらしいおそろしく陽気なジャンピングジャイブ。歌詞の
中に「KGB」だの「FBI」だのものものしい言葉が出てきますが、最終的に「オ〜、ジュディI Love You 」 とか言ってるので、深く考えることは無用。何も考えず踊れば良いのです。

09 Chez Nice
多分この曲がトラック数の多さナンバー1だと思います。ミックスが
非常にたいへんだったのを覚えています。曲中あらゆるところから音が聞こえてきますね。あと、コーラスに土岐麻子さんが参加しておりますよ!
10 Birthday Party
ヨーロッパやアメリカだとなぜかこの曲がすごく人気があるんですよ。泉&ブライアンによるデュエットが何とも言えない
ラブコメタッチを醸し出しております。よーく聴くと、「野口五郎のモノマネで」と言われて、僕(石垣)がコーラスしている箇所があります。モノマネ...しかも野口五郎って...恥ずかしいので誰にも言わないで下さい。
11 フルカラーのあさってに歌おう
とてもキップソーンの曲とは思えない、すごく内省的なイメージを持つ静謐なサウンド。かなり初期の頃に作った曲で、当時はストイックな演奏を信条としたバンドだった
のです。「ああ、キップソーンはちゃんとした人達なんだ」と少しは分かっていただけると思います
 
12 Drive Music
ドイツのコンピレーション「SUSHI 4004」に収録された、事実上キップソーンのデビュー曲。こちらもライブの定番で、ブレイクのオーケストラヒットが来るとオーディエンスも大盛り上がり!タイトルの「ドライブミュージック」は、全く意味不明です。
13 Awakenings(fat albert remix)
GROOVY SAUCEでもおなじみfat albertによるスーパーキャッチーなリミックス。原曲は「Montuno no.5」に収録されていますが、こんなにもディスコティークな感じにもなるんですね!泉嬢の伸びやかな歌いっぷりが、いつものキップソーンとはまた違う印象で響いてきます。