コンセプトをつかさどる中塚武、シンボルの大河原泉を中心とした音楽チーム、QYPTHONE(キップソーン)。

バンド・打込み・DJ・アコースティックセットといったさまざまなスタイルによるパフォーマンスや、リミックス・アレンジ・楽曲・演奏提供など幅広いスタジオワークス、 21世紀型ミュージシャンと呼ぶにふさわしいボーダーレスなQYPTHONEの活動は、「新しく、しかもキャッチーな音楽」を追求する妥協の無い姿勢に裏打ちされており、そのクオリティーは日本のみならず、海外からも熱い注目を集めている。

中塚の掲げるコンセプトのもと、ダンスミュージックという共通項のもとに集まったメンバーのバラエティー溢れるカラーが巧みに絡み合う。ファンク・ボサノヴァ・ジャズ・電子音楽・モッズ・シネマミュージック等を素材にしながら、決して既存の音楽では味わえない、新しい響きを産み出す。

QYPTHONEの創る音楽は、時にソフィスティケイトされたDJ音楽だったり、時にアンダーグラウンドなバンドサウンドだったりと、多岐に渡るが、共通しているのは「ユニークなサウンド」であること。
ユニークで、シニカルで、いたずら心満載のポップミュージック---QYPTHONEは今後もミュージックシーンのエポックメイカーとして活躍していく。

97年、オランダのDJチームEASY TUNEとの共演ライブを皮切りに、日本のみならず海外からも注目を集め始め、 翌98年にはドイツのコンピレーションシリーズ「SUSHI4004」にて衝撃のデビュー。
TV・ラジオ番組やゲーム・PCソフトなど、多岐にわたる精力的な活動をはじめ、ニューヨークでのライブも大成功、デビュー当初よりボーダーレスで華々しい存在として話題を呼ぶ。 98年、1stアルバム 「QYPTHONE」を発表。


99年、FPM田中知之氏との共作で「WELCOME TO PLASTIC WORLD」への参加、その他数多くのコンピレーションへの音源提供を続けながら、自身の2ndアルバム「ORGANIC SOUND THEATRE」をリリース。

レコーディングワークのみならず、QYPTHONEのもう一端の魅力であるライブ活動も日本各地で精力的に行う。バンドスタイル、アコースティックセット、打込みユニット、一方で中塚武ソロによるDJなど、臨機応変なスタイルで数多くのライブイベントに参加。

2000年、3rdアルバム「MODERNICA IN THE HOUSE!」をリリースし、高い完成度を持つQYPTHONEの音楽を広く世に知らしめた。


01年、5月・12月の2度に渡るドイツ・オーストリアツアーを行い、各都市で絶賛を浴びる。
さらにこの年、小林径氏主催による東京のモンスターイベントroutineのアルバムへの参加や、"Delicatessen Mixture"名義による中塚ソロ作品「Aguas de Agosto」の大ヒットなど、日本のクラブシーンでの評判も一気に盛り上がる。

02年、小西康陽氏、須永辰緒氏とともにイベントで共演。ウッドベース、パーカッション、サンプラー、という斬新なユニットスタイルでのライブパフォーマンスは高い評価を受ける。
同年5月のニューヨークライブも成功におさめ、12月には初のフルアルバム「Montuno no.5」がクラブシーンを中心に爆発的ヒット。


03年、「Montuno no.5」ヨーロッパ盤の発売と同時に、ドイツ・オランダ・ロシア・オーストリア・スイスを巡るヨーロッパツアーを大成功におさめ、同年12月には再びモスクワと精力的に海外ツアーを行い、世界各都市にて熱狂的な支持を得る。

04年、中塚武がリリースした1stソロアルバム「JOY」は驚異的ロングヒットを続ける。「JOY」「Montuno no.5」はともに韓国盤もリリース。リリース直後の韓国ツアーではキップソーンと中塚武の存在感を大いにアピールした。

05年、再びモスクワ、韓国にてパフォーマンス。8月に中塚武は渾身の2ndアルバム「Laughin'」をリリース、10月にキップソーンは初期音源を収録した「EPISODE 1」を発売する。キップソーンと中塚武は興味深いライバル関係を築きながら、国内外のミュージックシーンに話題を振りまく存在として動き始めた。

今後の彼らの動向にますます目が離せない。