2004FY

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 4月2日(金曜日)

 12代目くいしん坊のキップソーンが、毎回各地の郷土料理を食べ歩く、食の情報満載の番組『キップソーンツアーレポート』!
今回は番外編といたしまして、福岡・山口の「味なもの」をご紹介!

 オヤオヤ〜?(滝口順平の声で)早速寄り道ですか?
「三度の飯より飯が好き」でお馴染みの3名に、エリカ嬢(くいしん坊)を加えてますますパワーアップした御一行、まずは手始めに羽田空港内のレストランで胃のストレッチ。
 タケシ君は「食える時に食っとかないと」と言いながらあっという間に蕎麦をペロリと平らげちゃいました。「呑める時に呑んどかないと」と泉ちゃんもビールで便乗。
しかしすでに日本のオーガナイザー達の間では、キップソーンの(猪八戒的な)武勇伝が広く噂されているようで、今回のツアーでもスケジュールに存分な食事時間を設けてくれているそうです。ライブ以外の時間は「全部、飯」といっても過言ではありません。
「食える時」を気にするなど全くの杞憂なはずなのですが…
なおもタケシは「向こうで食べなそうなものは食っとかないと」と、今度はケーキをパクリ。
…とまあ、今回も「ほぼデブ」のペース配分でお送りする『ツアーレポート』、どんな味覚が私達を待ち受けていることでしょう!

 ところで、意外なことにキップソーンは、大阪や京都などの単発ライブは経験しているものの、日本国内の複数都市を廻る遠征は初体験である。開花を先に迎えた南国福岡・山口のファンの熱狂ぶり、海産物のイキの良さ、ご当地ラーメンのダシの出具合、そんなことに思いを馳せながら、我々は舌なめずりをしながら羽田空港を発ったのである。

 福岡空港ではオーガナイザーの真加井君達が出迎えてくれた。真加井君は「食事の時間は後でちゃんと取ってありますから!」と、舌なめずりがみっともない我々に「待て」の号令をかける。
ひとまずFM福岡へ挨拶に行き、その後ホテルにチェックイン。
ライブ会場となるO/Dでリハーサルを済ませると、スタッフの人達も「もうすぐ夕食ですから!」と我々の胃の状態を心配してくれる。
ここでのキップソーンの(猪八戒的)武勇伝は、よっぽど大げさに伝わっているらしい。
ご飯にしよう!ブヒー!

 今回一緒にイベントを盛り上げるStudio Apartmentの森田昌典君が合流した。
あのサングラスが醸し出す鋭角的でクールな雰囲気からは想像できないかも知れないが、彼は基本的にマシンガントークな男である。そして話の途中で突然、弾倉が切れたように次の一句に困る様が、彼独特の絶妙な「間」を作り出すのだ。さすが関西の人間である。サングラスの下の愛らしい瞳も強力な武器で、ヤッサンばりの「メガネ、メガネ…」が出来る数少ない音楽人である。
 うちのタケシもマシンガントークな男。彼の場合、口を脳の一器官として扱っており、脳で思った内容と口から出ている言葉はほぼイコールである。話題が演繹的に連なって訳が分からなくなっていく様は、頼んでもいないのに「三題噺」をされているようであり、彼の話の要点を見つけることは難しい。(話芸的には関東の意匠に属する。)

 楽しいゆうげの後は楽しいライブ!
ベースアンプから繰り出される高速ラインがひたすらにフロアを満たすと、雄叫びを上げて福岡のオーディエンスがそれに呼応する。
ひたすらにアツく、濃厚なレスポンスは、濃厚な我々の音楽との相性もバッチリだ!
今ここで誰よりも「濃い」女、いずみ嬢が歌い出すと、嬉しいことに観客のみんなは既に歌詞を覚えてくれており、大合唱しているではないか!
『Montuno no.5』発表から1年半、みんなの中でも我々の中でも充分に熟成された曲群が、今、この会場の中で新たなスープとなって溶け合っているのである。
熱いスープの海の中を踊りまくる九州男児・女児。
彼らの惜しみない拍手に応え、最後に『愛がひとつ』高速バージョンで締めるのであった。

 熊本からやって来たQYPファン、CDやアナログ盤を携えてサインを望むQYPファン、いつの間に我々はこの地にこんなに情深い仲間を得ていたのだろうか。さっき食べた焼き明太のように、ピリッとしたキレと豊潤なコクがある人柄、玄界灘の運ぶ海の幸のように限界知らずの愛情を注げる仲間を。そしてオレはいつの間にこんな大喜利みたいな「うまい事」を言うようになってしまったのだろうか…

イベント『Stamping Ground』は、森田君・タケシのマシンガンDJセットで更にスープの深みを増してゆくのであった。



羽田空港のレストランにて。
今後のフードファイトに備え、 ソバをすするタケシ。


ケーキも待機しています。


O/Dでのリハ中。





QYPの来福に、たくさんの九州人が集まってくれました!


ライブスタート!


QYPしゃん、ばり待っとーとたい!
↑合ってる?


大合唱です。


タケシもコクのある踊り。


コクのある演奏中。


みなさま熱い歓声をありがとう!


コラ!タケシ、どこであんた寝ようとかいな、あんた。



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